援助交際案内所

「結婚したいと思ってないわけじゃないんだよね。でも、まずは遊ばないと、まずは仕事を覚えないと。恋愛はその後……とか思ってたら、いつの間にか友だちはみんな結婚しちゃってて」
というのは、30歳をすぎ、仕事にわりとがんばってるフリーの女性がタメ息をつきながらいうセリフ。

「今思えば、26歳のあのとき、あの人のプロポーズを受けていればよかったのよね。若気の至りでここで妥協したくないなんて考えたのが間違いだった。彼はいいパパになっているのに、あたしはいまだにひとり……」
というのは、35歳をすぎ、とっても仕事にがんばっているフリーの女性が後輩の女の子への助言としていうセリフです。

こういう女性たちは、案外お人よしで正直者で、ひとつのことに集中しちゃうと他のことにのめりこめない真面目さを持っているものです。ですから、週末はゴルフに旅行に、アフター5は飲みに行ったりと、いっしょに遊んでいた女友だちが20代の後半でいきなり、
「あっ、あたし結婚するから」
と告白すると、ビックリ仰天しちゃうのです。
(ええ? あたしといっしょにあんなに遊び歩いてたのに。いつの間に男の子とつきあって、結婚まで話を発展させてたわけ? ちっとも知らなかったよーっ)

わたしが思うに、20代後半でちゃっかり結婚してゆく女の子は、たとえどんなに女友だちと遊んでいようとも、彼氏と会う時間も捻出しているはず。自分は合コンに行った帰りにもかかわらず、ケータイで呼び出して車で迎えに来させたり、ゴルフから帰ってきた後に、彼氏と軽くごはんを食べたり、そういう時間をきっちり作っているものなのです。しかし、そうでない女性たちは、合コンの後は終電にゆられて家に帰ったり、ゴルフ帰りの夜は家でぐうぐう眠ったりしているだけで、その後に男と会おうなんて発想がなかったりするのであります。

それでは、男性はいったいどうなのか? 売れる男の子と売れていかない男の子の違いはどこにあるのでしょう。

男性の場合、女の子にモテようと常日頃から努力しているという人はほんのひと握りといえます。ひと握りのモテモテくんをのぞくと、その他の男性は、気になる女の子、好きな女性ができるまでは、身なりにもあまりかまわないし、彼女を誘ってデートにこぎつけるような努力もしないものです。

それでも、好きな女性ができるというのはひとつの分岐点で、ここでわりあい早めに行動をおこせる人と、ふられたときのショックを考えるとなかなか行動にうつせず、1年、2年、3年……5年と片想いのままでいる男性もいたりします。その他に、特にこちらから熱心に女性を好きになったりもせず(好きでも隠すのがうまかったり)、それよりは趣味に打ち込んで忙しくしているという人もおります。

なかなか告白できないシャイな男の子も、趣味に打ち込む恋愛逃避型の男の子も、彼がわりと「いい人」で、あまり男の面子とかにこだわらないやさしい男なら、ちゃっかりした女の子が「いい結婚相手」と目をつけてくれて、彼女のほうから積極的にきてくれることでしょう。

ですが、いい人っぽくも見えず、プライドが高くて、なかなかスナオなれない男性だったりすると、女の子のほうからきてくれる確率はぐんと低くなってしまいます。ひと昔前までは、そんなとっつきにくい男の子でも仕事がものすごくできたりすると、だれかしらがひろってくれたものでした。でも、最近は女の子が「いっしょにいて楽ちん」「安心できる」といった抽象的なことを重視して男の子を選びがちなので、ただ仕事ができるくらいではなかなか選んでもらえないのです。

いずれの男性も、20代のうちに絶対、結婚して会社やめるんだとギラギラしているちゃっかりした女の子ではなくて、ずっと仕事をつづけようとまじめに考えている女の子と付き合いたいのだったら、これまでのように受身ではなく、かなり一生懸命にならないとダメな時代に突入しているといえます。

次回は、なぜ男の子ががんばらないといけないのか、どのようにがんばればよいのかについて考えていくことにしましょう。